腎臓病用の食事も宅配OK!療養食にも対応している美味しい宅食は?

腎臓病をお持ちの患者さんは、様々な成分の制限が必要になるため、自宅で食事療法を続けるのが非常に大変です。

そこで、自宅でも安全に利用できる管理栄養士監修の食事宅配のうち、特に美味しくておすすめのサービスを紹介します。

腎臓病で気を付けたい食事の内容

たんぱく質

たんぱく質を摂取すると体の中で、「窒素代謝物」という老廃物が作られます。

腎臓は老廃物の濾過・除去の働きを持っており、窒素代謝物も腎臓で処理されますが、腎臓病を持っていると機能が低下しているため、窒素代謝物を上手く排出することができません。

そのため、腎臓病の方の食事制限では、健康な人よりもたんぱく質の摂取量を制限し、不要な老廃物を作らないよう工夫する必要があります。

たんぱく質の摂取量は、標準体重1kgあたり0.6~0.7g/日になるよう調整し、食事制限をすることが大切です。

塩分

人間の体は非常に多くの水分で構成されていますが、その中には塩分が含まれており、体液の量を調整する役割を持っています。

過剰な塩分や水分を排出するのが腎臓ですので、腎臓病を持っていると体の外に余計な水分をうまく逃がすことができず、体に溜まってしまうのです。

足などが浮腫む程度ならまだ良いですが、過剰な水分は血液中を流れるので高血圧を引き起こし、さらには心臓や肺などにも入り込んで心不全・肺水腫などの病気を引き起こす可能性があります。

健康な成人の塩分摂取量は1日10g以下が目標とされていますが、腎臓病患者の場合は1日6g以下が目標です。

カリウム

塩分と同じ電解質であるカリウムはむくみ対策として有名な栄養ですが、カリウムも腎臓で排出されるため、腎臓に病気がある方は摂取量の制限が必要になってきます。

1日1,500mg以下が目標になりますが、実はカリウムは多くの食材に含まれており、自炊で工夫するのが意外と大変な栄養素です。

カリウムは水に溶けやすいという性質を持っていることから、流水にさらしたり茹でる事で含有量を減らすことができます。

カロリー

腎臓病でたんぱく質の摂取量を制限すると、カロリー不足に陥りやすくなるというリスクがあります。

カロリーが不足していると、体は自分の筋肉から消費をはじめますが、「筋肉=たんぱく質」なので窒素代謝物が増えてしまい、結果的に腎臓への負担が過剰になってしまうのです。

そのため、腎臓病の食事療法ではカロリーをしっかりと補うことが重要になり、標準体重1kgあたり30~35kcal/日を目標に不足しないよう摂取しましょう。

食事量が少ない患者さんなら、間食を取り入れたり、カロリーアップ食品を上手に使ってエネルギー量を増やしてください。

腎臓病の食事になぜ宅配弁当が良いの?

管理栄養士が計算した食事で安全

食事宅配サービスでは、管理栄養士がメニューを考案しているお店が多く、カロリー、塩分、たんぱく質などがあらかじめ計算されています。

腎臓病は様々な栄養素に気を配らなければならず、自宅で食事を用意するのがかなり大変ですが、宅食を活用すれば面倒な管理の手間がかかりません。

患者さん自身も安心して食べられるうえ、ご家族の負担も減らすことができるので、一石二鳥のサービスと言えます。

電子レンジで温めるだけ

宅配弁当の多くは冷凍品として届きますが、すでに製造されているので、食べる直前に電子レンジで温めるだけで用意ができます。

フライパンやお鍋を使う必要がないので、高齢の方や料理に不慣れな方でもしっかり継続できます。

また、コンロや包丁を使用せずに食事の準備が行えるので、手先が衰えてきたり、認知機能の低下がみられる方も使いやすいでしょう。

冷凍なら長期保存にも対応

冷凍された状態の宅配弁当は、自宅に届いてから2~3か月以上は冷凍庫で保存することができます。

毎日の食事としてはもちろん、料理が作れない日のストックとして活用することもできるので、汎用的に使えるサービスです。

また、体調不良や急な入院などで食べられない日があっても、食事が無駄にならないので、家計に優しい点も食事宅配の魅力と言えます。

美味しくて安心!腎臓病向け食事宅配ならどこがオススメ?

まごころケア食

高齢者向けの宅配弁当を長年行ってきた会社が運営しており、信頼性の高さが抜群です。

腎臓病でも利用できる宅食「たんぱく調整食」は、カロリー・塩分・たんぱく質・カリウム・リンの5種類を栄養計算していますが、この項目数は食事宅配の中で最も多くなっています。

管理栄養士が1つずつ味わいも大切に献立を考えているので、利用者の満足度も高いサービスです。

1食あたり400円台から購入できるという安さも魅力的で、家計の負担が心配なご家庭にも適しています。

しかも、沖縄など一部地域以外は、全国送料無料で配達してくれるという嬉しいサービスです。

まごころケア食の公式サイト

ウェルネスダイニング

ウェルネスダイニングは管理栄養士が主体となって運営している宅食で、療養食の提供に力を入れています。

腎臓病向けのお弁当「たんぱく&塩分調整気配り宅配食」は、カロリー・塩分・たんぱく質・カリウムがしっかりと制限されており、安全に続けられるのが最大の魅力でしょう。

1日1食でも月々20,000円ほど食費にかかってしまいますが、手間や苦労が省けるので決して損ではありません。

都度購入は送料が少し高いので、月1回から利用できる定期購入を活用すると、コストが削減できます。

また、管理栄養士は無料で食生活相談を実施しているので、自宅の食事で悩んだ時に気兼ねなく聞けるのも嬉しいサービスです。

ウェルネスダイニングの公式サイト

食宅便

管理栄養士が作ったこだわりのメニューでありながら、豊富なラインナップで飽きずに継続できる食事宅配サービスです。

腎臓病患者に向けて作った「たんぱくケア」は、定期購入1種類、単品購入7種類ものセットがあり、療養食でありながらもより嗜好に合わせた選択が行えます。

たんぱく質・塩分・カリウム・リンの4種類に配慮されており、安心して続けることができます。

ただし、カロリーについては規定されていないので、エネルギー量が不足しないようご自身で工夫が必要です。

食宅便では利用ごとに割引や景品交換で使えるポイントが貯まるので、療養食をしっかり継続したい方はよりお得に使えます。

食宅便の公式サイト

スギサポデリ

スギサポデリは、スギ薬局が運営している食事宅配サービスで、手軽な栄養管理をコンセプトに療養食を届けています。

腎臓病の方が利用できる「たんぱく調整食」は、カロリー・塩分・たんぱく質が計算されているので、体の管理がしっかり行える宅配弁当です。

カリウムとリンについては配慮されているものの、具体的な数値は示されていませんので、より厳密な食事療法が必要な方は控えた方が良いかもしれません。

スギサポデリは、嗜好の異なる4種類の7食入りセットを用意していますが、定期にすると各セットが順番に届くようになっているので、飽きずに楽しんで続けられます。

価格は相場程度なのでそれほど高額ではありませんが、送料が高めに設定されているので、値段重視の方はしっかり確認してから利用しましょう。

スギサポデリの公式サイト

家庭での調理が難しいからこそ宅食を

食事療法を毎日続け、腎臓病の悪化防止に

様々な栄養の代謝に関わっている腎臓は、一度病気に罹患してしまうと、食事の管理をずっと続けなければなりません。

たんぱく質や塩分、カリウムなど多くの栄養素に配慮して料理を行うのは、かなり難しく骨が折れます。

宅食であれば、管理栄養士がしっかりと考えた宅配弁当を、必要な量だけ注文することができるため、療法食だからといって手間がかかることがありません。

長く腎臓病と付き合っていくために、定期的に宅食を利用する習慣も考えてみましょう。

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